2013.8.23 澄川喜一とオロチ |
モニュメント「おろち」は御影石で製作され、日本を代表する石見神楽をイメージし、
“親しみのある”大蛇(おろち)をテーマにした。
おろちの「おろ」は、古語で、高い峰や丘を意味し「ち」は神を表す、
竜・蛇形の鬼、神は地上、水中、空中に住み、宇宙を自在に支配する力を持つと云う。
美術・音楽をはじめ石見を代表する文化創造の殿堂となる「グラントワ」は、石州瓦に覆われ、凛とした外観を持つ。この建築に呼応させるため、曲線によるリズム感を巨石に刻み環境に最も適した彫刻とした。
また、彫刻の隙間をくぐり抜けられる空間を包有すること。ベンチとなるおろちの背中、
口や鼻の穴などは気軽に触れることができ、親しみのある彫刻とすること。
なによりも、益田でしか見ることのできない「グラントワ」独自のモニュメントとなるよう留意した。
そして、これからの山陰地域が貴重な歴史遺産を中心とした地域の文化力を発信しつつ
文化立県として今後大いに発展することを祈念し、心を込めて制作した。
オロチ 制作過程
オロチ 動画
もっと詳しくオロチをご覧になりたい方は、こちらの動画をご覧ください。
オロチの制作過程や作品の紹介をまとめてあります。
|